【発掘!流行り歌 徒然草】日光猿軍団「猿は勝つ」「桃太郎」(1992年) 世界初「猿の歌」とっさの思いつきが奏功 (2/2ページ)

2016.07.12

当時大人気だった日光猿軍団を使った企画は奪い合いだった
当時大人気だった日光猿軍団を使った企画は奪い合いだった【拡大】

  • <p>日光猿軍団「猿は勝つ」「桃太郎」(1992年)</p>

 後づけで生まれたアイデアは、猿の声をサンプリングすることから始まった。

 録音エンジニアがデンスケ(録音機材)を持ち込んで声を録音することに。朝からずっとマイクを向けたが、なかなか鳴かない。エンジニアもしびれをきらしたころ、校長が「ご飯のときしか鳴かない。うちは夕方かな」。早く教えてくれればいいものを…。

 あとは、サルの声に音程をつけて重ねていくのだが、言葉ができるわけではないので、杉並児童合唱団の歌にコーラスのイメージで「キャッ、キャッ」と入れていった。猿軍団人気もあり、公開録音には新人歌手以上の報道陣が集まった。

 当時、ヒットしていたKANの「愛は勝つ」にかけて、1992年に「猿は勝つ」のタイトルで発売。セールスは劇場での即売がメーン。当時はすごい人気で全国から団体が何台もの観光バスで押し寄せてくるから、1日5回転のフル活動。

 「世界で初めてのサルの歌です」と劇場の外で大声をあげながら宣伝マンと一緒に売った。

 3万枚近く売れたのだが、当時は企画物でも5万枚は売らないとヒットといわれない時代。残念だ。 (敬称略)

 ■獅子丸好(ししまる・こう) 本名・篠木雅博。徳間ジャパンコミュニケーションズ顧問。1950年生まれ。渡辺プロダクションを経て、東芝EMI(現ユニバーサル)で制作ディレクターとして布施明、アン・ルイス、五木ひろしらを手がけた。徳間ではリュ・シウォン、Perfumeらを担当した。

 

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