「まさか自分の人生でライダーに変身する瞬間が来るなんて。うれしいですよ」
6日公開「仮面ライダーゴースト 100の眼魂(アイコン)とゴースト運命の瞬間」で仮面ライダーゼロスペクターに変身する沢村一樹(49)は語った。
劇中では、主人公の天空寺タケルとともに仮面ライダースペクターとして敵と戦う深海マコト(山本涼介)の父、大悟を演じるが、実際にも高1、中1、6歳と3人の息子を持つ。「今回はオファーじゃない。僕がどうしてもライダーに出たいとお願いしたんです」と明かす。
もちろん自身もライダー世代だが、「一番下の息子がライダーの大ファン。僕がライダーに出ると教えると『今年の夏は本当に楽しみだ』とセリフめいた言葉が飛び出すほどの喜び方でしたよ」と眼を細める。
劇中では、敵と戦うため、マコトと娘のカノンから距離を置く父親を演じる。マコトからは「自分たちを捨てた」と責められるが、そこには深い愛情が隠されていた。「父と息子の絆を描いています。お父さん方にはぜひ夏休みに子供と一緒に見てほしいですね」
演じる大悟に、早くに父を亡くした自分をどことなくダブらせる。「子供には『人生は自分のものだから、自分の足で生きてほしい』と話しています。でも父親として、いつもどこかで見ていることは伝わればと思っています。僕の背中をみても参考にはならないけど、高1の息子にも腕相撲ではまだ負けません。圧勝です」
いつもの“エロ男爵”も封印。カッコイイ親父をばっちり見せてくれる。「バラエティーやイベントでしゃべると出てきてしまうけど、劇中では見せませんよ」 (福田哲士)