岩代太郎と矢井田瞳、ゆかりの地を訪れ、曲を紡ぐ 「魂のハーモニー」

★「魂のハーモニー」岩代太郎&矢井田瞳〜歌人・桃原邑子の足跡を訪ねて〜(BSフジ、15日正午)

2016.08.13

沖縄で桃原に思いをはせる岩代(右)と矢井田
沖縄で桃原に思いをはせる岩代(右)と矢井田【拡大】

 町中がコンクリートに覆われた現在ほどではないだろうが、71年前の夏もきっと暑かっただろう。戦後に生まれた世代としては、当時のことは写真や話で後から知った。そのときの匂いや音、そして暑さは想像するしかない。

 番組では、沖縄県出身の歌人、桃原邑子(とうばる・ゆうこ)を追う。沖縄戦や基地問題などを取り上げてきた沖縄を代表する歌人だという。

 しかし、彼女は太平洋戦争の前に台湾にわたり、その後は熊本で生涯を終えている。彼女自身は実際には沖縄戦を体験していないのだ。それでも思いをめぐらせて、言葉を紡いでいた。

 作曲家の岩代太郎とシンガー・ソングライターの矢井田瞳が、桃原が生まれた沖縄の地に立って、その町に触れ、そこに住む人に触れ、そこに漂う空気に触れることで、彼女の思いをひもといていく。

 作曲家だった岩代の父、浩一は生前、桃原とその歌に曲をつけると約束を交わしていた。しかし、それは果たされぬまま、ふたりとも他界してしまった。

 岩代はその約束を果たすため、矢井田とともに桃原の歌を何度も読み返し、彼女の足跡をたどる。どのような思いが岩代と矢井田を動かしていくのか。そして、どんな曲が生まれたのか。

 そのあたりは番組を見ていただくとして、戦争を知らない世代でも、先人の足跡を丹念にたどることで、その思いにたどり着けるのだということに心を打たれる。

 桃原もそうして歌を詠んだ。岩代と矢井田もそうして曲を生んだ。そうして生まれた曲を沖縄の子供たちが歌い上げる。

 終戦から71年がたち、“語り部”も少なくなった。戦争の記憶はどんどん薄れていく。しかし、人間は先人に思いをはせ、現在にその思いを蘇らせることができる。それは決して後ろ向きなことではなく、未来のためであるのだ。そう思わせてくれた。 (F)

 

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