ボブ・ディラン ノーベル賞受賞の違和感

2016.10.20

どうする、ボブ・ディラン(AP)
どうする、ボブ・ディラン(AP)【拡大】

 スウェーデン・アカデミーが、ボブ・ディランのノーベル文学賞授賞を「勝手に」発表したのは、日本時間の13日午後8時すぎ。その瞬間、「拒否するんじゃないか?」と感じた。

 かつてジョン・レノンはビートルズ時代に授与された大英帝国勲章を、英国のベトナム戦争支持を受けて返還して世間を騒がした。

 日本では、気骨ある実業家として知られる石田礼助が国鉄総裁在任中に勲一等叙勲を打診され「俺はマンキー(山猿)だよ。勲章さげた姿見られるか。見られやせんよ、キミ」と、断った。

 そして、このコラムを書いている現在、ディランは事務局からの電話に出ることすらせず、米ラスベガスで古い歌をうたい続けている。果たしてディランは12月10日の授与式に現れるのだろうか。

 米国が公民権運動とベトナム戦争反対のスチューデント・パワーに揺れた1960年代、その先頭にディランの歌があった。彼の同世代が戦争で次々と命を落とした。

 時代は変わったのかもしれないが、「偉大な米国の歌の伝統に新たな詩的表現を作り出した」というノーベル賞の選出理由は、何とも上から目線だ。違和感を覚えるのは私だけか。

 今も年間100回のライブをこなすディランが、賞金800万スウェーデンクローナ(約9400万円)に目がくらむことは決してない!

 いまどき誰も言わないから、あえて言う。賞の生みの親のアルフレッド・ノーベルは、ダイナマイトの発明で巨万の富を得た。ダイナマイトは戦争の抑止力として作りながら、戦争に悪用されたのである。

 日ソ冷戦時代、核の脅威を肌で感じ歌で平和を問うたボブ・ディラン。

 賞を断るのもまた自由だ。 (出版プロデューサー)

 ■高須基仁の“百花繚乱”独り言HP=「高須基仁」で検索

 

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