ナイーブな裕次郎さんにはない強さを持ち、はっとするようなアイデアと安心感。プラスとマイナスがうまくはまった男同士のめぐり合わせだったのだろう。おでんやカレー、焼そば、おはぎ…。石原プロの炊き出しのルーツもコマサさんにある。
体調を崩し、石原プロを辞めてから月日はたち、亡くなったという知らせが届いた。「俺なんて、ある日バタンがいいな。裕さんの闘病を知ってるだけに、俺はあんな精神力ないから」と話していたが、出先で倒れ、運ばれた病院で亡くなったという。人生に悔いなしか…。
昭和のスターが相次いで亡くなり、時代が変わろうとする中、ひとりの男にすべてをかけた男が旅立った。今ごろ、大好きな裕さんと逢っているだろう。