ロック歌手・川村カオリ献花式“アナスタシア”

2009.10.01


川村カオリの献花式【拡大】

 「翼をください」など数々のヒット曲を持つロック歌手で、女優やラジオパーソナリティー、DJ、モデルとしてもカリスマ的な人気を博した。乳がんを患いながら音楽活動を続けていたが7月28日死去。38歳だった。

 日本人の父とロシア人の母との間に生まれ、17歳のとき「ZOO」で歌手デビュー。1989年春からパーソナリティーを務めたオールナイトニッポンではハイテンションなトークが絶大な支持を集め、ロシア語講座や旧ソ連からの生放送も話題に。ファッションブランドのデザインも手がけ、モデルとしてパリコレでも活躍した。

 2004年、乳がんで左乳房を全摘出。母を同じ病で亡くしていた彼女は早期発見を訴えるピンクリボン活動に参加し、自伝で乳房を切除した写真を公開。一度は完治したかに思われたが、昨年、リンパ節、骨、肺への転移が見つかる。闘病生活のかたわら、シングルマザーとして力強く生きる姿は多くの人の心を揺さぶった。

 デビュー20周年の今年1月、11年ぶりのソロライブを開催。5月には渋谷C.C.Lemonホールで3時間に及ぶコンサートを敢行した。満身創痍で着座で歌ったが、アンコールではギターを抱えて立ち上がり、「ZOO」を熱唱。その後、愛娘の運動会に参加したことをブログにつづっていたが、7月1日、治療に専念するとの報告が最後の書き込みとなった。

 9月19日、ゆかりの渋谷C.C.Lemonホールで行われた献花式の名は、彼女の洗礼名で復活を意味する「アナスタシア」。祭壇には愛用のGジャンやギターが置かれ、ピンクリボンと小児がん支援活動の象徴であるゴールドリボンが描かれた幕が掲げられた。

 「ライブ後、『次のアルバムはどうしようか』『地方ライブもやりたいね』と楽しそうに話していた。多くの方に集まっていただき、寂しがり屋のカオリも喜んでいると思います」とスタッフが述べ、故人が好きだった赤いバラを手にした献花の列が長く続いた。

 三重県から駆けつけた30代の女性は「テレビで同じ病に苦しむ人を励ます姿を見て、応援したいと思った。今日は38本のバラの花を渡しました」と嗚咽。横浜在住30代女性は「ラジオの公開放送の後、つけている香水の銘柄を聞いたら、手を伸ばして香りをかがせてくれた。彼女の曲にどれだけ元気や勇気をもらったか…。一途で健気、芯の強いカオリが大好きでした」と話した。

 今月3日から東京ミッドタウンで追悼写真展、来年にはブログをまとめた本が出版予定。「アナスタシア」は、彼女を愛するすべての人のもとに形を変えて“復活”する。(田中暁子)

 

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