ギャラ高い? 復活ロマンポルノ低予算でも1500万円

2010.01.13


復活するロマンポルノ「団地妻 昼下がりの情事」【拡大】

 1970年代から80年代に男たちを元気づけた「にっかつロマンポルノ」が、「ロマンポルノ・RETURNS」として22年ぶりに復活、2月から2作が東京都渋谷区のユーロスペースで順次公開される。ネット時代に蘇ったロマンポルノは、どう違うのか。

 「青春がよみがえってくるような、胸がわくわくするニュース。白川和子、片桐夕子、宮下順子、田中真理、亜湖、畑中葉子、美保純といった懐かしい女優の名前を思い出した」

 こう語る映画評論家の垣井道弘氏のように、復活に期待するムキも多いだろう。

 「想像力をかきたてるエロスを追求したい」と日活が新たに製作するのは「団地妻 昼下がりの情事」と「後ろから前から」の2作だ。71年のロマンポルノ第1弾だった「団地妻」の新作では、ロマンポルノでデビューした中原俊監督がメガホンを取り、主演の劇団東京乾電池所属の高尾祥子(29)が初ヌードを披露する。

 「後ろから前から」は、80年にアイドル歌手だった畑中葉子主演で大ヒットした名作の復活版。監督は気鋭の増本庄一郎氏で、元ミニスカポリスの女優、宮内知美(34)が主演する。

 71年から88年まで1133本が製作されたロマンポルノ。「10分に1回のカラミがあれば内容は自由」とあって、若手監督たちがこぞって参加。ロマンポルノ出身の中原監督や金子修介監督のほか、ピンク映画出身の滝田洋二郎監督や自主映画出身の森田芳光監督ら、今の邦画界を支える面々が腕を磨いた。

 復活話が浮上したのは昨年半ば。日活によると、劇場公開とデジタル放送の「スカパー!HD」のペイ・パー・ビュー放映を同時に行う映画興行の新形態を目指して企画が始まった。

 低予算で撮影日数も数日間という経済的制約は昔と同じだが、リターンズの製作費は1本1500万円。ロマンポルノは1本2000−3000万円で、ベテランスタッフがそろっていた撮影所も使えただけに、今の方が条件は厳しそうだ。

 過激な性情報がたやすく入手できる時代にどう勝負するのか、カギを握るのが女性客だという。日活は「官能シーンがソフトということではなく、登場する女性が男性の都合だけでは描かれていないことや、アート映画館での公開やペイ・パー・ビューで見られることで、女性への敷居をなくしている」とする。

 「後ろから前から」に主演する宮内は「現場の明るい雰囲気がそのまま作品に出ていて、女性にも気軽に楽しめる内容。脚本を読んで、ぜひやりたいと思った」と語る。昨年、映画でヌードを披露しているが「前はR−15でしたが、今度はR−18。頑張りました!」と声を弾ませる。

 まずはこの2作で出発し、反響を見てさらに製作を続けるかどうか決めるという。垣井氏は「最近の邦画は無難な作品が目立つ。セックスの本質をえぐるような問題作、映像表現の可能性を広げるような野心・意欲作の誕生を期待すると同時に、どんなセックスシーンにもひるまない、チャーミングな女優の登場も楽しみ」と期待を寄せる。

ロマンポルノ
 

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