ワケアリ演歌歌手・加門亮、10年がかりの雪辱戦

2010.04.20


加門亮【拡大】

 歌手、加門亮(51)の新曲「北物語」が演歌ファンの間で、じわりじわりと人気を伸ばしている。かつて紅白も経験した人気者が親族の不祥事の影響でどん底を味わったが、「ネバー・ギブアップ・カモン(=加門)」を合言葉に再び這い上がってきた。

 千葉県出身の加門は、デビュー6年目の1994年から「男のグラス」「男の慕情」「霧情のブルース」「麗子」「東京もどり雨」と連続売り上げ20万枚を突破。95年にはNHK紅白歌合戦に出場、座長公演もこなすなどトップ歌手として活躍してきた。同期には藤あや子、伍代夏子らおなじみの顔がいる。

 一変したのは2001年。財閥関係者である親族の不祥事が大きく報じられると、余波は加門にまで及んだ。NHKをはじめテレビ番組を軒並み降板、年末まで20本以上あったショーも中止を余儀なくされた。その後、レコード会社を移籍したが鳴かず飛ばず。北海道を題材にした曲が多かったことから、一時は「札幌移住説」まで飛び交った。

 窮状を救ったのが、現所属事務所の名物女性社長。「旧知の作曲家に頼まれまして。ところが、加門は私を気遣ってか『やっぱりやめてください』と及び腰。ここで引いたら“女”がすたると火がつきました」

 07年3月に演歌系のホリデージャパンに移籍、年間1000軒を訪ねるキャンペーンなど、紅白出場歌手とは思えぬドブ板を二人三脚でこなした。今年3月、移籍4枚目の「北物語」をリリースすると、オリコンチャート(演歌・歌謡曲部門)でいきなり初登場6位にランクイン。

 尊敬してやまない「石原裕次郎」「北海道」にこだわったムード歌謡は原点回帰ともいえる。

 加門は言う。「社長と言ってるんですよ。100万枚を突破して、NHKから再び呼んでもらえるまで頑張りたいって。夢のような数字ですけどね」

 10年がかりの雪辱戦なるか。(豊田昌継)

 

注目情報(PR)