 昨年4月3日、名古屋・名鉄ホールの「とんてんかん とんちんかん」で舞台復帰した際の雁之助さん(右) |
人気テレビドラマ「裸の大将放浪記」シリーズなどで知られる喜劇俳優の芦屋雁之助(あしや・がんのすけ、本名・西部清=にしべ・きよし)さんが7日午後2時、鬱血(うっけつ)性心不全のため入院先の京都市内の病院で死去した。72歳だった。京都市出身。8日、親族だけで密葬を済ませ、後日「お別れ会」を開く予定という。先月20日には、ザ・ドリフターズのリーダーで俳優のいかりや長介さんが、同じ72歳で亡くなったばかり。日本を代表するコメディアンの相次ぐ訃報に、関係者はショックを受けている。
関係者によると、雁之助さんは持病の糖尿病などの治療のため、京都市内の病院で1年近く闘病生活を続けていたが、昨7日、容体が急変し、親族に看守られながら静かに息を引き取った。
雁之助さんは昨年4月には、名古屋・名鉄ホールの「とんてんかん とんちんかん」で2年3カ月ぶりに舞台復帰。顔中にひげをたくわえて記者会見した雁之助さんは、「(弟の)小雁に言われて働かされてます。いつ死ぬかわからへんので、食えるだけ食う」と、ジョークまじりに持病について話し、「しゃべられるうちは、お客さんに声を聞いてもらいたい」と決意を語っていた。
だが、3日間の公演を残し、高血圧性急性心不全で倒れ、名古屋市内の病院に緊急入院。一時は自宅に戻って療養していたが、再び体調を崩し、京都市内の病院に入院していた。
雁之助さんが亡くなったのをうけ、実弟で俳優の芦屋小雁さん(70)が8日夕、名鉄ホールで記者会見する。小雁さんは、雁之助さんの最後の舞台となった同ホールで、あす9日から始まる「人情まげ物喜劇 どんごな子」のけいこ中だったため、臨終には間に合わなかったという。
雁之助さんは、ここ数年、舞台やテレビドラマ収録などの仕事に復帰しては倒れ、緊急入院するという状態を繰り返していた。
ZAKZAK 2004/04/08