 芸能番組センター長の解任で、揺れるNHKの「紅白歌合戦」 |
NHKのチーフプロデューサーが番組制作費を仕事の実績のない会社社長に支払い、その一部を自らにキックバックさせていた問題でNHKは23日午後、海老沢勝二会長が緊急会見。チーフプロデューサーの懲戒免職など関係者の処分を発表した。対象者のなかで、プロデューサーの元上司で「『紅白』のボス」的存在である芸能番組センター長が解任され、国民的番組をめぐって大揺れの事態となった。
同問題は、20日に関根昭義放送総局長が会見し、明らかにしたもの。それによると、同局の男性チーフプロデューサー(47)が制作に携わっていた「BSジュニアのど自慢」で平成11−13年に、台本製作費名目で知人が経営する制作プロダクション社長に48回にわたり1回30−50万円、計約1900万円を支払っていたというものだった。
また、プロデューサーは、その一部を自らに返金させ、飲み食いなどに使っていたといい、関根総局長が「あってはならないこと」と謝罪した。
これに対して23日の会見で海老沢会長は、着服額は「紅白」などでも判明し、総額は4800万円と訂正。チーフプロデューサーと会社社長を詐欺の疑いで警視庁に告訴したこと、さらに関係者の処分を発表し、「視聴者の信頼を損ねたことに改めて、おわび申し上げます。痛恨の極み」などと謝罪した。
海老沢会長らも3カ月の減給30%などの処分となったが、なかで、実体のない支払いの事実を知りながら、調査をしなかった部長(当時)としての職務怠慢で番組制作局の天海修一・芸能番組センター長が解任、停職6カ月とされた。
同センター長は「紅白」をはじめ、同局の音楽・芸能番組のトップであり、その解任は関係各方面への影響も大きく、波紋を広げそうだ。
同問題は22日発売の週刊文春の取材を受け内部調査をしたNHKが、発売を前に明らかにしたが、同誌では着服額を「8000万円」と報道。着服は「BS…」だけでなく、チーフプロデューサーがかつて担当した「紅白歌合戦」をめぐっても不正が行われたとし、天海氏らも、不正を知りながら隠蔽(いんぺい)していたと報じた。
ZAKZAK 2004/07/23