 着服発覚で頭を下げたばかりの海老沢勝二会長だが、相次ぐ幹部職員の不正発覚で、進退問題に発展することは避けられそうにない |
多額の番組制作費の着服が発覚したNHKで、今度は編成幹部らがカラ出張を繰り返していたことが28日までに分かった。国民の受信料が使われるNHKの職員は、「みなし公務員」として高い倫理観が求められる。にもかかわらず、次々と発覚する不正の数々。海老沢勝二会長の進退問題に発展する可能性もありそうだ。
今回新たに発覚したのは、編成局チーフプロデューサーと部下の主管のカラ出張。平成10年度から12年度までの3年間に渡り、架空の国内出張経費の請求を繰り返し、計約300万円もの不正支出を受けていた。
2人のカラ出張は13年5月に発覚したものの、上司の放送総局長から口頭で厳重注意処分を受け、それぞれが地方局に配置転換されたのみで、NHKは一切公表はしていなかった。
2人は「私的な流用はなく、打ち合わせなどの経費に回していた」と“弁解”。不正に受け取っていた約300万円も全額返済されているため、NHK側は公表しなかったという。
NHKでは、「紅白歌合戦」など芸能・音楽関係の番組を担当していた番組制作局のチーフプロデューサーが、番組制作費4800万円余りを不正に着服していたことが発覚。このチーフプロデューサーを懲戒免職にしたばかりだった。
この際も、3年前に当時の上司が着服の事実を把握したにもかかわらず、放置していたことが判明。上司を停職6カ月とするなど、幹部5人が処分された。
海老沢会長も「公共放送としてのNHKの信頼を損なうことになり、改めて深くおわびします」と陳謝し、減給30%3カ月の処分を発表した。
だが、相次ぐチーフプロデューサーの不正発覚だけに、7年間にわたり“君臨”する海老沢会長の進退を問う声も出はじめている。
ZAKZAK 2004/07/28