 テレビ東京の上場まであと一週間。株式もピカチュー並みのヒットとなるのかどうか |
民放キー局の“トリ”として、「テレビ東京」が8月5日、東証1部に新規上場する。折しも今年は開局40周年の節目の年。株式、経済ニュースを中心にアニメ、バラエティーなど特色ある番組構成で知名度はバツグンなだけに、「下半期のIPO(新規上場)銘柄の目玉」(銀行系証券)とされる。マーケットにも“ポケモン”旋風が吹き荒れるのか。
民放キー局の上場は、平成12年のテレビ朝日以来。27日に公募価格と売り出し価格が1株2900円と決まった。
上場に伴い、200万株を公募。1株2900円で計算すると、公募増資による手取り概算額は58億円。同局によると、このうち地上デジタル放送にかかわる設備投資に35億円を投資する予定という。
「すでに上場している他局は、地上デジタル放送にかかる資金を、増資などの形でマーケットから調達してきた。テレ東=日経新聞グループ。同グループとしても、マーケットから資本調達するツールを持っておきたいと考えたのだろう」(マスコミ業界関係者)
上場後の人気は、どうなるのか。一部には「テレ東は株式番組に力を入れているので、投資家の間で知名度が高い。公募価格の2倍、3倍は当たり前という最近のIPOブームを追い風にかなり人気化するのでは」(銀行系証券)との見方もある。
だが、IPO銘柄に詳しい「東京IPO」の西堀敬編集長は「バリエーション(株価評価)は高くないと思う。フジテレビや日本テレビと比べると、コンテンツの広がりが限定的で、経済やアニメが中心になっている。しかもテレビメディア自体のマーケットが飽和状態で、将来の成長性で買う銘柄とはいえない」と指摘する。
他の上場キー局の時価総額は、テレビ朝日が2000億円、TBSが3500億円、日本テレビが4500億円、フジテレビが6000億円。テレ東についてはアナリストの間で「テレ朝並に評価すると5000円」との声もあるが、ピカチュー並みのブームを期待する向きには物足りないかも。
上半期の大型IPO銘柄だった新生銀行(今年2月上場)も、初値こそ公募価格を6割近く上回ってスタートしたが、その後は人気が離散し、パフォーマンスは振るわない。
テレ東の場合も「連想買い銘柄を狙ったほうがいい」と言うのは、投資顧問イーキャピタルの谷栄一社長だ。「テレ東の最近の業績がいいのは、アニメ・ポケモンの映画収入などに支えられている。アニメ関連に連想買いが予想されるので、そうした銘柄を先回り買いしてはどうか」
【メモ】昭和39年開局。日本経済新聞社が経営に参加し、看板番組の「ワールドビジネスサテライト」が63年にスタート。また、「ポケットモンスター」「とっとこハム太郎」「遊戯王デュエルモンスターズ」などのアニメ番組や、「TVチャンピオン」「出没!アド街ック天国」「開運!なんでも鑑定団」などの情報バラエティー番組が人気。来年3月期の連結決算は、売上高が1131億円と前期比4.0%増、純利益は25億円と2.5倍を見込む。従業員数は784人(4月1日現在)。
ZAKZAK 2004/07/31