「恋のバカンス」「ふりむかないで」などのヒット曲で昭和30−40年代に活躍した双子姉妹デュオ「ザ・ピーナッツ」。その異色の作品を集めたアルバム「レア・コレクション」(2000円、キング、写真)がこのほど発売され、話題になっている。
ザ・ピーナッツは伊藤日出代(エミ)、月子(ユミ)姉妹のデュオで34年に「可愛い花」でデビュー。数々のヒット曲と「ザ・ヒットパレード」「シャボン玉ホリデー」などのテレビ番組で人気となり、「モスラ」など20本以上の映画にも出演したが、エミが歌手、沢田研二と結婚した50年に解散・引退。
以来、来年で30周年。この間、シングル、アルバム、ビデオなど約70種類の関連商品も発売されてきたが、「レコードとしてきちんと発売されなかったり、カセットだけの収録など、“基準外”のものも多く、それらの音源を集めた」(制作担当者)のが今回の「レア・コレクション」。
初CD化5曲を含む全18曲には、36年に出演した映画の挿入歌として知られながら、53年までシングル化されなかった「モスラの歌」や、日本テレビの社員が作詞作曲したPRソング「日本テレビの歌」、天才落語家、林家三平と吹き込んだ「ふりむかないで」など“珍品”がゾロゾロ。
沢田研二の作品を歌った「白い小舟」、俳優、藤田まことと共演した「好きになっちゃった」、当時はまだ珍しかった海外録音盤もある。
曲の誕生や、“基準”からもれた経緯などが謎のものも多く、それだけファンにとっては貴重。制作担当者も「今もカラオケやカバーで人気があるように、音楽的なクオリティも高く、やはり奥が深い」と話す。
さて、解散後エミは62年に沢田と離婚、ユミはファッションデザイナーの道に入ったというが、2人の近況を知る音楽関係者によれば、「沢田と別れたエミはもちろん、ユミも今も独身のまま。すっかり一般の人で、30周年でも出てくることはありえない」そうだ。
ZAKZAK 2004/07/31