人気テレビアニメ「ちびまる子ちゃん」など31作品に出演した声優360人が、アニメ制作大手「日本アニメーション」(東京)と、関連の「音響映像システム」(東京)に、ビデオ化に伴う「声の使用料」計8700万円の支払いを求めた訴訟の控訴審判決が25日、東京高裁であった。
雛形要松裁判長は、声優が出演契約を結んだ音響映像社だけに全額の支払いを命じた一審東京地裁判決を一部取り消し、音声を委託した日本アニメも連帯して支払うよう命じる声優側全面勝訴の判決を言い渡した。
判決によると、声優の出演料は声優らでつくる「日本俳優連合」と音声会社団体が結んだ協約の覚書に添付された「実務運用表」で定められ、ビデオ化による出演料も1986年の改訂で運用表に明記された。
しかし音響映像社がビデオ化での出演料について「運用表で支払うとの合意はない」として拒否したため、声優側が2000年2月提訴した。
判決理由で雛形裁判長は「運用表を前提に出演契約を結んでおり、音響映像社も表の内容は知っていた」と指摘。一審が認めなかった日本アニメへの請求も「音響映像社は現在無資産状態なので、声優は日本アニメに直接支払いを求めることができる」と認めた。
■原告団長の野沢雅子さんの話 世界一の日本アニメと言われる中、一社でもルールを守れない会社があるのが悔しかった。団長を引き受けたことで風当たりが強い時期もあり疲れたが、判決ですべて吹っ飛んだ。今は金メダルを何個ももらったような気分。
ZAKZAK 2004/08/26