“美川ケンイチ”をアピールする巨大看板が、消滅の危機を免れた。石川県美川町の北陸自動車道沿いに立つものだが、歌手の美川憲一(58、顔写真)を連想させ、たびたびテレビで取り上げられるなど全国区の存在。しかし、同町が2月1日に町村合併で白山市に移行するため、「町名が消えれば看板も…」との声があった。それが、「看板は全国的に認知度が高い。町は消えても存続させる」(同町総務課)と据え置きが決まった。
「“県一”は、明治初期に美川に石川県庁(現在は金沢市)が置かれたり、県で一番大きい手取川が流れていたり、といったことに加え、県で一番の町づくりを−という意味を込めて竹内信孝町長が発案した」(同)という。
町長自身も美川と交流があり、美川が仕事で石川県に来れば、会いに行くといった間柄。看板を作る時には美川にも話を通した。看板は平成10年に同町の下水処理場の高架水槽塔に設置され、日本海に面し、塩害を防ぐためにペンキを塗りなおす際、町の宣伝文句が掲げられた。
新市移行後の取り扱いは、町議会内で「町」を「街」に変更する妥協案も出たが、竹内町長が昨年9月の定例議会で、「(看板は)新市になっても、美川は県内一を標榜するにふさわしい」と存続の意向を示していた。
仕事でパリに滞在中の美川は、「美川町という名がなくなるのは寂しいけれど、看板が残るのはうれしいわぁ〜。これも竹内町長と町のみなさんのおかげ!」と感謝の気持を伝えた。
ちなみに美川は長野県の出身だ。
ZAKZAK 2005/01/06