 早田英志さん |
日本から南米コロンビアに渡り、“エメラルド王”になった実在の男性の生涯を描いた映画「エメラルド・カウボーイ」が来月5日、東京・シネセゾン渋谷で公開される。政情不安と人種差別の中、ビジネスで成功した主人公を、早田英志さん(64、写真)本人が演じる。キャンペーンで来日した早田さんが語る仰天人生とは…。
「コロンビアでは『エイリアンVSプレデター』と同じくらい客が入ったんですよ」とのっけから威勢がいい早田さん。「私が出演したのは、米国から俳優やスタッフを連れてきたら、ゲリラに捕まったら命がない、と怖気づいたんですよ。で、自分の金で製作するんだし、出てやろうということになった」
映画は、製作、脚本、監督、そして主演までした早田さんがエメラルドの鉱山に入り、原石の取引で成功してコロンビア一の業者になる様を描く。金持ちがゲリラのターゲットになり子供が誘拐されそうになったり、自身の命も常に狙われる。さらに業界からも締め出されそうになるなど、いくつも危険なヤマを経験したことは、早田さんの緊張感とすごみのある表情からも伝わる。映画はその姿を「アクションドキュメンタリー」にまとめた。
早田さんは埼玉県熊谷市生まれで、戦後、父方の実家がある熊本で育った。東京教育大学(現・筑波大)に進み、海外で働ける仕事に就こうと日本航空を受けるが、「当時、教育大はJALの指定校に入っていなくて、腹が立った。で、ノースウエスト航空やパンナムで働きました…」。
そうした日本への反発から、30歳前に南米に渡り、コロンビアでエメラルド取引に手を染めて成功。日本に入るエメラルドの7−8割は早田さんの手をへたものという。宝石以外では、1000人以上の警備員を抱える警備会社なども経営。
その懐具合だが、「ピーク時に年商5000万ドルほどありましたが、今は1000万ほど。財産もほとんどないですね」とケムに巻く。そして、「私はチェ・ゲバラのように最後まで冒険者として生きたい。最後はゲリラに誘拐されて終わるみたいな、ね」。
さらに、「今の日本は、自殺者や犯罪も増え、女子高生が売春するような国になった。でも、向こうじゃ失業してもみんな平気ですよ。日本人は弱すぎる。私の映画を見て元気を出してほしい…」と訴えていた。
ZAKZAK 2005/01/29