S状結腸がんのため、42歳の若さで亡くなった漫画家の中尊寺ゆつこさん=写真。3度の手術に加え、強い抗がん剤を服用するなど壮絶な闘病生活を送っていたが、中尊寺さんは病魔に負けることなく、「気力で治すワ」と最後まで気丈に振る舞っていたという。
中尊寺さんが強い腹痛を訴えたのは昨年8月。すぐに横浜市内の病院へ救急車で運び込まれ、緊急手術を受けた。9月1日には、夫で音楽ジャーナリストの小林雅明さん(39)とともにがんの告知を受けたが、「気力で治すワ」と前向きに話していたという。
その後、2度の手術とかなり強い抗がん剤が投与されたが、近親者以外には病気を隠し続けた。仕事のために入院中でもベッドの上で漫画やエッセーを書き続け、「仕事に集中していると痛みを忘れちゃう」と話すほどの気丈さだったという。また、調子の良いときは一時帰宅して仕事することもあり、月刊誌の連載も休まなかった。
今春には2冊の著書を発売予定で、先月28日に初稿のゲラをチェックしたのが最後の仕事になった。
容体が急変したのは亡くなった昨31日早朝。親族によると、長女(4)と長男(1)は母親の死を理解していない様子だという。
ZAKZAK 2005/02/01