 脚本も整い、撮影に入るのを待つだけだったが… |
「まあ、頑張ってきますよ」−。映画プロデューサーへの恐喝未遂容疑で警視庁に逮捕された俳優の萩原健一容疑者(54)。不敵な言葉を残して4度目の“お縄”となったが、自身が初監督する映画「散骨」(原作・出版プロデューサー高須基仁氏)のクランクインが直前に控えていた。映画製作の延期はもちろん、俳優生命にも赤ランプがともりそうだが…。
映画製作の以前から萩原と親交がある高須氏がいう。
「ショーケンは、恐喝事件について『実は酒に酔っていて何を言ったかよく覚えてない』と言っていた。証拠の録音が先方にあるので暴言を言ったのは間違いないが、これで起訴されてしまうのか。私が知る限り、彼は暴力団とも付き合いはない」
 映画「散骨」の台本 |
確かに、電話で怒鳴っただけで逮捕、起訴というのは疑問に映るが、「1050万円の要求額も大きいし、昨年10月に人身事故も起こしており、起訴は避けられない。執行猶予はつくとしても懲役1年6月程度は覚悟したほうがいい」(司法関係者)。
さて萩原は、映画「透光の樹」(根岸吉太郎監督)の降板後は、CM出演もなく、「散骨」の撮影だけだった。この映画には萩原の出世作「傷だらけの天使」の脚本家だった柏原寛司氏など4人が製作委員会を構成。かつて萩原が出演したCMのスポンサーなどで総額1億円近くの製作費を集めた。しかし、今月20日に予定されていたクランクインもこれでストップ。刑事処分が決まるまで動けない。
 高須基仁氏 |
それ以前に疑問に思うのは、萩原が役者や監督をできるのか、ということ。7日の逮捕前にテレビ局のインタビューに応じた様子を見ても、声が裏返り、目をむいて話す様子は奇異だった。過去に大麻取り締まり法違反で逮捕されるなど、よからぬうわさが消えなかったのも事実。これに高須氏は明確に反論。ある事情を指摘する。
「仕事熱心のあまり、言動が行き過ぎてしまうきらいがある。でも奇行は言いすぎ。実は、耳の病気を患ったことがあり、年齢のこともあって大声を出してしまう。それが上ずったり、裏返ったようになってしまう」
プライベートでも夫人と別居状態で、今回の逮捕でさらに窮地に追い込まれた格好だが、復活に望みはあるか。
「不良を気取っていても、年齢が進むと丸くなってしまう役者が多い。ショーケンは『一番みじめなことは、自分のよかった過去を振り返りながら生きること』というポリシーがある。永遠の不良なんです。彼に代わる役者なんかいない」と高須氏は指摘する。
確かに得難い俳優ではあるが、世間にそっぽを向かれてしまっては…。
ZAKZAK 2005/02/08