 山下陸将に扮する水野さん。この風格で“閣下”の愛称も |
“シベ超”の愛称でカルト的な人気を誇る映画「シベリア超特急」。そのシリーズ最新作の第5弾が11日公開される(東京・新宿ピカデリー、順次全国公開)。映画評論家の水野晴郎さん(73)が監督、原作、脚本、主演−をこなすが、来年のアカデミー賞獲りを宣言しているという。水野さんはオスカー像を手にした時のスピーチも用意し、準備万端とか…。
同シリーズは太平洋戦争時に活躍した、山下奉文陸軍大将がモスクワからシベリア鉄道に乗って満州里に向かったという史実をベースに、水野さん演ずる山下将軍が悪漢と闘い、車内で起きる事件を次々に解決するというもの。
今回は、シリーズ最高の総製作費3億円(本人談)をかけ、「モスクワ駅を再現したセットを12分の長回しで撮り、万里の長城の大階段落ちをやったのがすごい」(水野さん)と気になる場面が満載と胸を張る。しかし、「超特急といっても、セットは安普請。水野さんの“迷演”には十分笑えるが…」(作品を見た関係者)との声も。
そんな雑音は気にせず、水野さんは授賞式でするスピーチを用意、既にスタッフにも披露。その全文を関係者から入手した。
『長い間本当に、このブロンズ像を手にするのを待っていました。私が最初にアメリカ映画を見たのは16歳のときでした。その時以来、アカデミー賞にあこがれていたんです。それが今、私の手の元にあるんです。本当にこれに協力してくれたスタッフのみなさん、…(声がかすれ)、本当にありがとう。僕の家族…愛しています(涙ぐむ)…。そして、アカデミー賞のみなさん、本当にありがとう!』
「もちろん、みな笑いながら聞いていましたが、ご本人は“いつか、この日が来るよ!”と言っていましたね」(先の関係者)
出品となると、狙うのは「外国語映画賞」。その日本代表になるには英語字幕を用意し、選考にあたる日本映画製作者連盟に出さなければならない。
「もちろん、字幕は用意しています。シリーズ第3弾はフランスのコニャック・ミステリー映画祭で特別賞を受けたこともあるんですよ」(製作スタッフ)と“実績”もあるようだ。
さて、水野さんは昨年、本紙の取材に「『シベ超6』で幕を下ろす」と話していたが、「既にシリーズ10作までの脚本を書き、体力の続く限りやる覚悟。それまでに大きな賞が獲れれば…」(水野さん周辺)とオスカーを目指す心意気はやまないようだ。
ZAKZAK 2005/02/09