ドラマ不振の中、今期は、日本テレビ系「ごくせん」(土曜午後9時)など比較的数字を稼ぐ作品があるが、氷河期が続くのが「時代劇」。そんな中、旧作を中心にケーブルテレビやCSで放送される専門チャンネルが元気だ。その理由は…。
時代劇はシニア層が視聴者の中心。各テレビ局が重視する20代女性層とターゲットが違い、スポンサーもつきにくく、放送も難しいのが現状。現在、民放地上波ではTBS、テレビ朝日の2局系にしかレギュラーはない。
しかし、CSやケーブルテレビで視聴できる「時代劇専門チャンネル」が人気だ=写真。シニア層を意識して番組解説などすべて大きな文字で印刷したガイド誌を作ったところ、連日200件の申し込みが殺到する勢い。
今月は「江戸を斬るVI」や「伝七捕物帳」といった懐かしい番組を放送中だが、同チャンネルの加入状況はCS放送のスカイパーフェクトTV!で95万世帯、ケーブルで315万世帯に上り、7−8割をシニア層が占める。
同チャンネルを運営する日本映画衛星放送編成企画部の菅谷和紀さんは、「テレビが一家に1台の頃は家族で時代劇を見たものですが、今はバラバラ。若者に時代劇を見ろっていうのは無理でしょう」という。しかし、「企業スポンサーがつかなくても、お金を払って見てくれる視聴者そのものがスポンサー」(菅谷さん)という同チャンネルには逆風は存在しない。
そのシニア層頼みで、今後の生き残りは可能か。時代劇に詳しいコラムニスト、ペリー荻野さんは「若い人はテレビ以外の遊びがいっぱいあり、テレビも見なくなっている。決して時代劇の未来は明るくはない」と話す。その上で、「例えば、昨年放送の『大奥』(フジテレビ系)は時代劇といった扱いではなかったですよね。志村けんの『バカ殿』だってちょんまげを乗せてるからおもしろい。宮藤官九郎さんが監督した映画『真夜中の弥次さん喜多さん』みたいに、ホモが出てきたり…ああいう変わった時代劇を、若者も見たいのでは。制作側はそういうのを分かっていない。そういう動きを作ることが大切」という。
ZAKZAK 2005/03/07