昭和30年代に出版され、ドラマや映画も大ヒットした往復書簡集「愛と死をみつめて」(大和書房)が純愛ブームで人気再燃。41年ぶりのドラマ化や前作の再放送が相次いで決まった。きょう29日には本の姉妹編「若きいのちの日記」も復刊。「愛と死」人気はさらに熱くなりそう。
「愛と死をみつめて」は、顔面軟骨肉腫という不治の病と闘いながら、21歳で逝った大島みち子さん(みこ)と恋人の河野実(まこと)さん(まこ)がやりとりした手紙で構成。みち子さんが亡くなった38年の暮れに出版され、140万部の大ベストセラーになった。
翌年、TBS「東芝日曜劇場」で前後編のドラマ=大空真弓・山本学主演=となり、5回アンコール放送。まこ、甘えてばかりでごめんね…の主題歌もヒットした。吉永小百合・浜田光夫主演の映画も同年の観客動員トップとなるなど、日本中の涙を絞った。
その後、本は絶版となったが、純愛ブームの昨年暮れに復刊。7刷を重ね、このほどテレビ朝日での単発ドラマ化、年内放送が決まった。出演者など詳細は未定ながら、映画の吉永・浜田、ドラマの大空・山本に続く“平成版みこ・まこ”のキャスティングが注目される。
一方、長らく“秘蔵”されてきたTBSのドラマも、開局50周年記念企画として4月30日正午からCSのTBSチャンネルで再放送されることになった。
同チャンネルでは、当時のドラマ脚本を担当した橋田寿賀子さんのトーク番組「橋田さん家のティータイム」で大空・山本コンビをゲストに当時を振り返る企画も4月に放送。ドラマ再放送に向け、盛り上げる。
■「若きいのちの日記 愛と死の記録」 39年に出版、「愛と死を…」とともにドラマなどの原作になったみち子さんの日記。「いつでも死ねるように薬を買う」「生きよう 愛する人のために」「また手術台にのせられて」など手紙には書けなかった胸の内が綴られている。
大和書房の担当者は「みち子さんの聡明さ、けなげさ、真摯に生きた証しがここにあります」と話している。
ZAKZAK 2005/03/29