「アジアの歌姫」と呼ばれた台湾出身の人気歌手テレサ・テンさんが1995年にタイで急死して10年目の命日の8日、台湾北部、金山郷の墓前に遺族やファン約300人が集まり、追悼式典が行われた。
テレサさんの実兄3人が献花した後、台湾のほか日本、香港、シンガポールなどアジア各地のファンの代表がそれぞれ追悼の言葉を送り、日本の代表、小林純子さん=神奈川県横須賀市=は「全アジアからこれだけ多くの人が集まり、あなたの偉大さをあらためて感じました」と語りかけた。
日本の男性歌手、幸治(KoJi)さんは、死去直前にテレサさんのために日本でつくられた幻の曲「忘れないで」を披露した。
テレサさんの生涯をまとめた著書「私の家は山の向こう」をこのほど出版したフリーライター有田芳生さんも式典に出席。有田さんはテレサさんが89年の天安門事件の際に学生運動を支持していたことに触れ「テレサにとって『山の向こう』は中国。民主化された中国なら喜んで行って、歌いたいと話していた」と生前の取材の思い出を語った。
墓苑内では遺品の展示会も開かれ、日本のファンは74年度の日本レコード大賞新人賞のトロフィーや85年のNHK紅白歌合戦で着た赤いドレスに見入っていた。(共同)
ZAKZAK 2005/05/09