山口百恵らの主演で、70年代に大ヒットしたTBS系ドラマ「赤いシリーズ」がリメークされている。TBSは「放送50周年企画」として、中でも百恵主演で人気を博した「赤い疑惑」「赤い衝撃」「赤い運命」をそれぞれ、石原さとみ(18)、深田恭子(22)、綾瀬はるか(20)主演で復活。「赤い疑惑」は29日放送分で結末を迎える=写真。しかし、その視聴率が思わしくないのだ。
「赤い疑惑」は、74年の放送当時、全29話の平均視聴率が23.4%、最高も30.9%(関東地区、ビデオリサーチ調べ、以下同)という人気ドラマだった。今回は、15日放送の初回が16.5%で、同時間帯のフジテレビ系バラエティー「トリビアの泉」に次ぐ2位だったが、22日は12.2%と4.3ポイントも下落。
ヒロインの石原は「山口百恵に似ている」とも言われたが、似せるためか化粧が顔から浮いているように映るなど、70年代の雰囲気を出しすぎた感も。この数字では、TBSとしては満足できないだろう。
TBSは、昨年度の視聴率で全日(午前6時−翌日午前0時)でテレビ朝日に抜かれるなど苦戦が続く。ドラマが全般に不振な昨今、今期ドラマは全般には好発進したものが多いが、視聴率1ケタ台をうろついたのがTBSの「夢で逢いましょう」と「汚(けが)れた舌」。最終回はなんとか2ケタ超えたが、これも辛うじて。「汚れた−」に至っては、低迷するプロ野球巨人戦と大同小異だ。
こうした状況を跳ね返そうと、過去のヒットに頼る傾向が見られる。
昨年7月、同局が製作協力し、純愛ブームを巻き起こしたヒット映画「世界の中心で、愛をさけぶ」をドラマ化して放送。全11回の平均視聴率は15.9%と合格水準に達したのに気をよくしたのか、今年も7月から、やはりヒットした純愛映画「いま、会いにゆきます」をドラマ化する。
ヒット映画を原作にすれば、ある程度の数字は計算できるだろうが、こうしたことを続けていては、ドラマの制作力が落ちかねない。
先に発表されたPTA全国協議会による「保護者が子供に見せたい番組」のトップ10にはTBSから最多4番組が入った。ただ、10位内でドラマは1つ、同局の「3年B組金八先生」だった。
今、「金八」の教えが必要なのかもしれない。
ZAKZAK 2005/06/29