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演ずるとは肉体を使ったライブ…秋吉久美子ひとりごと(2)

秋吉久美子
 この仕事、30年以上やってるんですよね。ここまでやってこられたのは、何なんでしょう。

 繊細さ、神経質−そういう要素を自分の中で計算してきたのかな。

 演ずるというのは、自分のライブ。臨場感を出してきたと思います。

 映画人としては、照明やカメラアングルを見ながら、自分の肉体を使ってきたわけですよ。全部を自分の中で完璧にやろう、と。そういうチャレンジをしてきたと思うんですよね。

 去年、「赤ちょうちん」「妹」「バージンブルース」−私が出演した、いわゆる青春3部作がDVDボックスで出たでしょ。いずれも藤田敏八監督の74年の作品。

 当時の、自分の青春が封じ込められてるって感じです。今見ると、監督に言われたことを、自分が肉体を使ってやってたんだなあって思います。

 そこからはみ出しながら演じているのを見て、時代への説得力みたいのを感じちゃった…。すごく感動しちゃったんですよ。時代ってそのまま出てくるんだなって。

 「赤ちょうちん」はドラマ性の高い作品と言われますし、私も青春映画、アイドル映画とは思ってませんでした。でも、「妹」では“おにいちゃん、やめて!”なんてせりふがあって、やっぱりアイドルしてるのね。かわいいんだけど、それにも感動しちゃった。

 私を動かしてきたのは、観客と自分との「絶対的確信」なんですよ。

 見てくださる方とまったくズレのない一体感を味わいたいと思い続けてきましたね。

つづく

ZAKZAK 2005/07/02

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