吉永小百合(59)主演で、今年1月公開の映画「北の零年」=写真上=のDVD(東映ビデオ、3990円)が21日リリースされる。ヒットメーカーの行定勲監督(36)=同下=が2時間49分の大河ドラマにまとめた。
「吉永さんとのコラボレーションで映画作りの楽しさと辛さを同時に味わった」という監督は窪塚洋介主演の「GO」(01年)で映画賞を総ナメ、昨年大ヒットの「世界の中心で、愛をさけぶ」で引っ張りダコだ。
「北の零年」で初めて“大人の映画”に挑み、250万人を動員、興収30億円を稼いだ。
吉永自らが行定監督にオファー。プレッシャーは並大抵ではなかった。
「失敗したら、監督としてタイトル通り、ゼロの評価になってしまう。時代劇という絵空事をいかにリアルに見せるか、本当に苦労した」
映画は明治初期、淡路島から北海道に渡った開拓移民の苦労を描く。農業技術を学ぶために旅立った夫(渡辺謙)の帰りを待つ健気な妻(吉永)の生きざまが大自然をバックに活写される。7カ月に及ぶ北海道ロケで7千人を超えるエキストラ。吉永、渡辺のほか豊川悦司、石田ゆり子、石原さとみ、柳葉敏郎らの実力派が出演。
「悪天候でスケジュールが大幅に遅れるなど、想定外の問題が次々と起きて思い描いていた絵が撮れず、あるもので再構築するしかなかった。辛い作業だったが、それが段々と楽しくなった」
何があっても動じない吉永の演技に「鳥肌が立ち」、次々と演技プランを提供する渡辺の行動力に助けられた。
「若い僕に、2人とも不安はあったと思う。でも、映画の役柄と同じく最後までとてつもない力を発揮してくれた」
監督のお勧めはラストシーン。「馬の群れが疾走するのは予定外で、リハーサルで曇っていたのが本番では雲の割れ目から日がさした。あの迫力はCGではできない」
三島由紀夫原作の映画「春の雪」(妻夫木聡、竹内結子出演)の公開が11月に控える。
ZAKZAK 2005/07/16