この夏の映画界−。予想通り「スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐」=写真右=の勢いがすさまじい。
現在も興行成績は首位を独走中で、シリーズ最高興収172億円超えを目指し、このまま秋に突入しそう。同じ宇宙モノとして注目を集めた「宇宙戦争」は、大ヒットを思わせるスタートを切ったものの、他の作品に押され少々息切れ気味だ。
一方、洋画の“宇宙対決”を押しやったのが、絶好調の邦画勢。恒例の「ポケモン」はもとより、6月4日公開から今も客足が落ちない「電車男」は高稼働中。「星になった少年」は出だしは予想を下回ったが、夏休み本番を迎え、公開直前に多数打ったテレビスポットが今後どう効いてくるか。泣ける映画が少ないだけに、意外に伸びる可能性がある。京極夏彦原作の「姑獲鳥の夏」も、健闘している。
そして、今週末30日封切りで、トップを狙える大作と注目されるのが「亡国のイージス」=同左。テロリスト・アクションというエンターテインメント性と、現代日本を反映した社会派、両面を兼ね備えた作品で、大人が味わう娯楽として最適な一作だ。
他にも、公開中の「リンダリンダリンダ」、8月には「妖怪大戦争」と評論家筋や業界内での前評判が高い作品も見逃せない。竹中直人監督作「さよならCOLOR」、ダンカン監督作「七人の弔」もあり、8月末には「踊る大捜査線」シリーズのスピンオフ企画第2弾「容疑者 室井慎次」も。
一方で、「スター・ウォーズ」との同時公開を避けていた洋画大作も、順次公開。クローン人間のサスペンス「アイランド」、全米で大人気のアイドル女優リンジー・ローハン主演の「ハービー 機械じかけのキューピッド」。全米大ヒットの冒険アニメ「ロボッツ」と「マダガスカル」−。日本の市場で、どこまで食い込めるか。
劇映画とは別に、最近人気なのが「ネーチャー映画」。都内単館系で人気を博しているのが「皇帝ペンギン」。暑い夏、ひんやりした気分になれそうだ。
洋画は二極化、そして邦画が全般的に強いのが今夏の特徴といえる。
ZAKZAK 2005/07/25