 松浦あやや(右)と、パクリ説が出ている「コマーさる君」 |
日本民間放送連盟(民放連)がCMの価値を宣伝する「CMのCM」が注目を集めているが、そのアニメキャラ「コマーさる君」の名称が、一部のマンガ愛好家の間で話題を呼んでいる。人気漫画家の藤子・F・不二雄氏(故人)が25年前に発表した短編作品のタイトルを借用したのでは、との説がささやかれているのだ。「サルマネ疑惑」の真相とは−。
「CMのCM」は、テレビ録画でCMをスキップできるハードディスク駆動装置(HDD)レコーダーの普及などによる視聴者のCM離れを食い止めるため、民放連が3年がかりのプロジェクトとして、今年8月から放映を開始した。
8月末まで放映された第1弾では、司会者のみのもんた(61)と、「あやや」ことアイドルの松浦亜弥(19)が起用されたが、この2人に負けない人気を集めているのがサルをモチーフにしたアニメキャラ「コマーさる君」だ。
顔がテレビ画面、へそがコンセント、尻尾の先がACプラグというユニークなデザインで、あややの「漫才バージョン」では相方を務めた。
そんなコマーさる君だが、名称をめぐって「パクリ説」がささやかれている。「藤子・F・不二雄氏のSF漫画のタイトルからとったのでは?」という憶測がネットなどで飛び交っているのだ。
その作品とは、昭和55年に子供向け雑誌「こどもの光」8月号に発表された「コマーさる」。超能力を持ったサルがまちに突然現れ、そのサルが持っているものを見た人間が同じものを買いたい衝動に駆られ、パニックになる−というシュールな内容だ。
民放連の「コマーさる君」の図柄は、つぶらな目をした藤子作品のサルと大きく異なるが、名称は「パクリ」ではないのか。
CM制作を担当した大手広告代理店「電通」の広報担当者は「CMを象徴し、視聴者にわかりやすいキャラにしたところ、偶然、この名前に行き着いた」とパクリ説を否定。「ただ、無用のトラブルを避けるため、藤子プロ側には事前に了解を得ました」と説明する。
藤子プロから著作権保全業務を委託されている小学館プロダクションの担当者は「図柄も違うし、作品名を利用して特定商品の宣伝活動をするわけでもないので、問題にしていない」と話す。
CMのCMは、あやや主演の「腹話術バージョン」が「CMデータバンク」がまとめた8月期のCM好感度ランキングで堂々の1位に。現在放映されているコマーさる君がメーンの「自己紹介編」「クイズ編」もなかなか好評だ。
CM、テレビ界の救世主として期待されるコマーさる君。ドラえもんやオバQとの共演が実現すれば、藤子ファンの間で一層話題を呼びそうだ。
ZAKZAK 2005/10/04