ロッテが31年ぶりの日本一に輝いたのと、ほぼ同時刻、さいたまアリーナでは「伝説のチャンピオン」の大合唱が行われていた=写真。19年ぶりの復活、20年ぶりの来日公演と、26日は日本中がさまざまな奇跡を目撃した一日でもある。
記念すべき日本ツアーの幕開けは「リーチング・アウト」。約2万5000人のファンを総立ちにさせる復活劇がスタート。客層の幅も広く、親子2世代、いや3世代で大歓声をおくる姿も見られる。
今、巷では30代後半から50代以上まで、大人のロックがひそかにブームになっている。かつての少年や少女時代、ロックに夢中になった世代が再び、最もブリティッシュロックが輝いていた時代の象徴が、クイーンである。現在ではビートルズと並ぶ大英帝国の伝説となった彼らがポール・ロジャースを迎えて復活とは、だれも予想しなかったことだ。
現に、ギターのブライアン・メイも、「もう一度やるとは思っていなかった。だれかをフレディー(マーキュリー)の代わりに立てるという意見には大反対だった。でも、フレディーの代わりになるなんて、少しも思わなかった男に出会った。そして、思った。彼とならできる」と語る。
当初、ファンからみれば、今回のメイとドラムスのロジャー・テイラーの“2人クイーン”+ポール・ロジャースという組み合わせには、好意的な意見ばかりではなかった。しかし、「ボヘミアン・ラプソディー」、「ウィー・ウィル・ロック・ユー」、はたまたロジャースのバッドカンパニー時代の代表曲「キャント・ゲット・イナフ」を聴けば、それは問答無用だろう。
日本のファンのために特別に用意した76年の「手をとりあって」、アンコールではSMAP・木村拓哉が主演して大ヒットしたドラマ「プライド」のテーマ曲「ボーン・トゥ・ラブ・ユー」をスペシャルとして披露。2時間を超える平均年齢56.3歳の帰ってきたチャンピオンの競演は間違いなく伝説となった。
来日ツアーは横浜、名古屋など全国で6公演。12万人を動員予定。
ZAKZAK 2005/10/27