人間はなぜ怖がりたがるか−。シリーズ化されることが多い“恐怖映画”だが、近年の決定版といえば、ラストの衝撃に言葉を失う、大ヒット作「SAW」。その続編「SAW2」が29日公開=写真右。
前作の、当時29歳のジェイムズ・ワン監督から、今回も、26歳の新人、ダーレン・バウズマン監督=同左=という若手がメガホンをとった。
「前作は、まさにヤラれたって感じ。それだけにプレッシャーは強い。製作者側からというより、世界中のファンからのプレッシャーがキツい。僕の名前が発表されたとき“一体、誰だ? そんな奴に任せたのは誰だ”ってネットへの書き込みもすごかった」
起用の経緯は、ダーレン自身が書いた別のオリジナル脚本に、「SAW」の製作者側が目をつけたことに始まる。
「今回も何度か驚きがあるけど、それは元々、僕の脚本にあったもの。衝撃のエンディングも含めてね、フフ」
前作は2人の男が、ジグゾウと名乗る謎の人物に監禁されるが、今回は8人へグレードアップ。数々の罠のある一軒家に閉じ込められる。
「みんなにそれぞれ逃げるチャンスはあっても、追い詰められると考えなしに行動してしまう。それが、よく分かるよ。ジグゾウは別に狂っているわけじゃない。余命数カ月の命なのに、ドラッグなんかで命を粗末にする人々を見て、怒っているだけ。つまり本作は素晴らしいメッセージを持つ。命を大切にしろ、と」
しかし前作より、血の量もかなり増えた。
「暴力も血も重要じゃない。でも現場で、どれだけ僕ら自身が怖がらせられるか。やり始めたら面白くなっちゃった」
この若者の考えを見破れるか、恐怖に打ちのめされるか。まずは劇場へ、だ。
ZAKZAK 2005/10/29