先月30日に転移性肝腫瘍のため死去した映画監督・今村昌平(享年79)の告別式が、6日、東京・渋谷区の代々幡斎場で営まれた=写真右。
葬儀委員長は、監督の小学校時代の同級生だった俳優の北村和夫(79)が務め、映画関係者はじめ350人が弔問に訪れた。
北村は、「大きな星がまた一つなくなります。この後に続けといっても困難なことですが、生きている間に一つでもいい仕事をしていきたい」と語った。長男の天願大介監督は、「僕にもみなさんにも、いろいろ思い出があると思いますが、(父は)とてもいい人生だった。きれいな死に方だった。作品に父の思いは残されているので、折に触れ、作品を見返していただければと思います」とあいさつした。
弔問に訪れた著名人は、緒形拳、坂本スミ子、田中好子、柄本明、市原悦子、長谷川初範、田口トモロヲら。
今村監督の2度目のカンヌ映画祭パルムドール賞(最高賞)となった「うなぎ」(97年)に主演した役所広司(49、同左)は、「惜しい人を亡くした。もっと今村さんの映画が見たかった。(先月)カンヌに出発する時、『行ってきます』と報告したし、(何かあれば)いつでも帰れる準備はしていたけど、随分持ちこたえた。医者もすごい体力だと関心していた。監督に怒られないように、これからも頑張っていきたい」と話した。
しみったれたことが大嫌いだったという今村監督。その意を汲み、出棺の際には、俳優・小沢昭一(77)が「故人も笑っております。にぎやかに送ってやろう! な、いいだろう?」と棺に語りかけ、関係者らで「ヨーッ!」と三本締めを行い、万歳三唱で見送った。
ZAKZAK 2006/06/06