米映画界で活躍し、ハリウッドを代表する日系人俳優、マコ・イワマツ(本名・岩松信=いわまつ・まこと、写真)さんが、現地時間の21日、食道がんのため米ロサンゼルス市内の自宅で死去した。72歳。神戸市出身。
マコさんは末期がんで、この2週間は自宅で在宅ケアを受けていた。最期は妻のスージーさんが見守る中、静かに息を引き取った。既に荼毘にふされ、本人の希望で葬儀は行わないという。
マコさんの父は、戦前のプロレタリア画家で絵本作家の八島太郎。1939年に両親が渡米し、戦中は“スパイの子”と後ろ指を指される生活だった。戦後、15歳で渡米。ニューヨークの工科大で建築家を目指していたが、アルバイトでブロードウエーの仕事をしたのがきっかけで、演劇に目覚めた。従軍後、現地の演劇学校に学び、映画俳優としてデビューした。
スティーブ・マックイーンと共演した「砲艦サンパブロ」(1966年、ロバート・ワイズ監督)では、アカデミー賞助演男優賞にノミネートされ、脚光を浴びた。また、舞台でも活躍し、主演舞台「太平洋序曲」(76年)では名誉あるトニー賞にノミネートされた。
近年は、「セブン・イヤーズ・イン・チベット」「パール・ハーバー」篠田正浩監督の「梟の城」などの話題作にも出演。ハリウッドではアジア系俳優と「イースト・ウエスト・プレーヤーズ(東西劇団)」を結成し、白人の紋切り型のアジア人像を打ち破るための活動を続けた。
ZAKZAK 2006/07/24