 ジブリ作品への期待が高い「ゲド戦記」。その封切り前に集客したい「ブレイブストーリー」(下) |
夏休みに入り、映画界は「ポケモン」「アンパンマン」の定番ものに加えて、「ブレイブストーリー」「ゲド戦記」「カーズ」「時をかける少女」「おさるのジョージ」「森のリトル・ギャング」−などアニメ作品が目白押し。これだけ並べば、お客様は子供だけではないのが昨今のアニメ映画。大人も楽しめる作品はどれ?
「今や、アニメ世代が作り手となり、大人にも通用する作品をしっかり作っていますし、興行側も幅広い世代を取り込めるアニメ映画に積極的」(映画評論家)
フジテレビとアニメ制作会社GONZOがタッグを組んで評判なのが、公開中の「ブレイブストーリー」。両親の離婚に戸惑う主人公の少年ワタルが、家族を取り戻そうと、願いが叶うという異界“ヴィジョン”へと旅立ち、冒険を繰り広げるというファンタジー。原作は宮部みゆきというのも注目だ。
29日公開のスタジオジブリ作品「ゲド戦記」も前評判は上々。手がけたのは宮崎駿の息子・吾朗監督で、異業種からの転身。立て続けにヒットを飛ばすジブリ作品だけにファンの期待も高い。
物語の舞台は、世界の均衡が崩れ、さまざまな災いが起こっている“アースシー”。生きる希望を失った少年アレンは、父である王を殺し、国を逃げ出す。途中、災いの源を探すべく旅をしていた賢人と出会い、ともに旅をするうちに生きる意味を見出す−という話。
青少年の心の闇という現代的なテーマをもってきたところはブレイブ、ゲドとも共通している。
「これまでジブリ作品のひとり勝ちだった日本アニメで、それに真っ向から挑戦しようというのが本作。興収30億円を目指しますが、夏休みに突入した今週、来週あたりが勝負。あとは、ゲドがどこまで追い上げてくるかですね」(ブレイブストーリー宣伝担当者)
声優陣も、「ブレイブ−」が松たか子、常盤貴子、ウエンツ瑛士、「ゲド−」は岡田准一、菅原文太、田中裕子など、そうそうたる顔ぶれ。
前哨戦は、まさに互角の立会いといったところ。あとは、観客がどう評価するか。
「ジブリ作品は、子どもにはちょっと難しい一面があるかな。その意味で、『ブレイブ−』の方が、ストーリーも分かりやすく、ファミリーで気軽に楽しめるのでは?」(銀座の観客)
また、「ゲド−」を見た映画ライターは、「期待が大きすぎて、なんか肩透かしをくらったという印象。今までの宮崎アニメにあったファンタジー性が薄く、大真面目に描かれている分、感情移入しづらい」と辛口評価。
常勝ジブリの神通力はどこまで通じるか−。
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ZAKZAK 2006/07/24