 養老先生もオススメ。一家に1セットほしい。一見、医学者には見えないハーゲンス博士のメスさばきに注目だ |
プラスティネーションという技術で、人体標本を身近にし、今も全国各地で開催されている「人体の不思議展」はご存知だろう。その技術の創案者、ドイツ人のグンター・フォン・ハーゲンス博士が実際に解剖の公開講義を行ったテレビドキュメンタリーがDVD化され、「人体解剖マニュアル〜一目でわかる人体の不思議〜」として8月18日に発売される。その衝撃の中身は…。
DVDは4枚組(1万290円)。「動作」「血液循環」「消化」「生殖」−の4レッスンで、各臓器、器官を解剖し、生身の男女モデル(オールヌード)と対比させながら、体の中でどういうことが起きているか、その“不思議”を解説する。
博士が宙づりの解剖標本にスーッとメスを入れ、黄色い脂肪がついたままの皮膚を完全にペロリとはいで見せる冒頭シーンから、気の弱い人には正視できないようなシーンが続く。しかし、血は流れないのでそれほど生々しさは感じさせない。裸のモデルを前に、学術的な説明をすると、当初はニヤついたり、ドギマギしている観衆もまじめな顔つきになっていく。
脳を説明する際には、標本の頭にのみを当てカンカンッとたたいて、頭蓋骨をパカッと開けてみせる。そこから取り出した脳は「ブラマンジェ(プリンのような洋菓子)と同じくらいの固さだ」と分かりやすい説明をするのだ。
独特の山高帽をかぶった博士の手さばきは見事で、自分が医師のタマゴになって、解剖を見ているような気にさせる。
脳をスライサーで輪切りにして見せたり、最終章「生殖」では、いきなりこう丸をむいたりするので、イテテ…という感じも。それでも、ペニスがなぜ勃起するのかという仕掛けを入念に説明し、女性がそれを受け入れ、最後は、胎児標本も登場して、出産のメカニズムまで言及して4章が終わる。
約3時間をじっくり見ればほぼ人体の機構がわかる内容は見事。
発売元のデックスエンタテインメントの担当者は「価格も高く、販売店からの注文は1000セットを予想していました。それが、締め切りの24日までに2600セットの受注がありました。“今までにない映像だ”という評判が来ています。最終的には5000セットを目指したい」と話している。
日本版の監修は東大名誉教授の解剖学者、養老孟司氏。それだけに、これを見れば、またひとつ「バカの壁」を乗り越えられる…かも。
ZAKZAK 2006/07/31