大みそかの風物詩としてTBS系列で生放送されてきた日本レコード大賞(レコ大)が、今年から12月30日に繰り上げ開催されることになった。「後番組は未定」(TBS)としながら、世界初挑戦が目前のプロボクシング、亀田興毅選手(19)=写真=の世界戦が中継される可能性が濃厚だ。昭和44年の第11回以降、大みそかの放送に、こだわり続けてきたレコ大が変更を決断した裏事情は?
かつては、NHK紅白に次ぐ、高視聴率番組だったレコ大。沢田研二が「勝手にしやがれ」で大賞を受賞した昭和52年には平均50.8%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)を記録。ところが、昨年は、ついに最低視聴率10.0%(同)まで低迷。テレビ中継を続けるかどうかも危ぶまれていた。
この間の背景を放送関係者が語る。
「歌手本人が、生放送で受賞できることが条件であることから、大衆から支持を集めていても、必ずしも選ばれないアーティストが年々増えていた。とくにアイドルやポップス系歌手は、カウントダウンライブを開くようになってから、大物の選考が難航していた」
音楽事務所の幹部は「早くから賞をやめ、音楽祭スタイルに特化したフジテレビのFNS音楽祭は、毎年、高視聴率を記録する人気番組に育っている」と指摘。TBSでも、こうした音楽特番のスタイルを加えて巻き返しを図りたいようだ。
この変更に戦々恐々なのが、NHKのスタッフ。「ここ数年の格闘技ブームで、紅白歌合戦の数字を食われてきたが、昨年は少し視聴率が持ち直した。亀田の世界戦が裏番組となれば、また頭を悩ませることになりそうだ」(同局関係者)。
もっともTBSにとっては、年末まで亀田ブームが続くかどうか、というリスクもあるが…。
ZAKZAK 2006/08/01