総務省の情報通信審議会は1日、DVDなどへのコピー回数が1回に限定されているデジタル放送の録画回数の制限を緩和するべきだ、とした答申を竹中平蔵総務相に提出した。現在の技術では、2回以上のコピー回数を何回と決めることはできず、無制限となる。同省は消費者団体やレコーダーのメーカーなど関係者と実施時期や具体策などを年内までに詰める。
実現すれば、デジタル放送をDVDなどに何度も録画することが可能になり、視聴者の利便性は向上する。放送のデジタル化が完了する2011年7月に向けて地上デジタル放送の普及に弾みをつけたいとの狙いもある。
ただ、著作権や著作隣接権を持つ放送局や作詞家、作曲家、俳優らは「録画制限の緩和は、健全なコンテンツ(情報の内容)産業の発展を阻害する」と反発、著作権者らとの調整は難航が予想される。
デジタル放送はコピーを繰り返しても映像などは鮮明のまま。現行では、デジタル放送の電波に特殊な信号をかけることで、DVDレコーダーのハードディスクに録画した番組をDVDには1回しかコピーできない上、レコーダー内の情報も消滅する。また、DVDから他のDVDへの複製も不可能となっている。
このため、レコーダーからDVDへのコピーに失敗すると2度と再生ができなくなるなど、利便性が悪く、視聴者から苦情が出ていた。
緩和策では、コピーしてもレコーダー内の情報は残す。しかし、コピーした番組をインターネットを通じて配信できない仕組みにする。
ZAKZAK 2006/08/02