 これも楽天封じ?! ビックカメラ(右=有楽町店)と業務提携するTBS |
ビックカメラと業務提携するTBS。筆頭株主の楽天との交渉が難航する間に異業種との提携を着々と進めており、楽天の“うまみ”を小さくしたいとの狙いもうかがえる。
TBSはビックカメラと家電製品の共同開発をして、TBSのショッピング番組やビックカメラの店舗で販売するほか、ネット通販でも両社のインターネットのサイトを連携させて商品の融通を行うもようだ。
すでにTBSとビックカメラは資本面で提携。
昨年8月、電通や三井物産、毎日放送とともにTBSの増資を引き受けた際、ビックカメラは2%を出資した。資本提携当時、村上ファンドがTBS株を保有していたほか、楽天もTBSに水面下で提携交渉を迫っていたこともあって、TBSにとっては増資は買収防衛策の側面も強かった。
ただ、TBSは本業の放送分野が減益傾向となっていることもあって、放送外の収益強化も課題となっており、電通とは動画のネット配信などで、三井物産とは携帯電話でのワンセグデータ放送サービスなどで提携している。
TBSはさらに、携帯コンテンツ大手のインデックスや、楽天の商売敵であるアマゾン・ジャパンなど、楽天を除いて全方位的に手を組んでいる。
楽天との交渉は延長に延長を重ね、4回目の交渉期限は9月末に設けられているが、ビックカメラを含む各社との提携が進むことで、「TBSは楽天との提携交渉で、無理に提携するメリットはないと強気に出られる」(インターネット業界関係者)とみられている。
来年には単独企業や投資家による株式保有比率が20%以下に制限される放送持ち株会社化も視野に入れるなど、長期戦で防御の姿勢を固めるTBS。攻めているはずの楽天だが、徐々に苦しい立場に追い込まれているようだ。
ZAKZAK 2006/09/19