“上海版吉本新喜劇”こと「上海人民滑稽劇団」の日本初公演「七十二家房客」が大阪公演に続いて、24〜26日に東京新国立劇場で上演される。これに吉本新喜劇から、島木譲二と共に特別出演するのが、島田珠代(36)=写真。公演を前に抱負や、今だから話せる「新人時代の悩み」などについて語った。
吉本新喜劇は「自分のホームグラウンド」と言い、格別の愛着がある島田は、舞台で見せる柔軟な動きの源という好物のお酢を「ふだん以上にガンガン飲んで頑張ります」と上海版の新喜劇に備えている。
今は新喜劇きっての看板女優の一人だが、新人時代は悩みも多かった。
入団当初の新喜劇は「女はギャグをやってはダメ」という時代。入団前にピン芸人としても活動した島田が、その不文律を破って舞台でギャグをすると、楽屋で先輩から「ハンガーや空き缶が飛んでくることもあった」と振り返る。
「だから、『女でもここまでできるんだ』というのを見せたくて、舞台でむやみに変な動きをしていたんです」
男性共演者の股間を「チーン!」と指で弾くギャグなどは、そんな反骨心から生まれたのか。一方で気負いが前面に出た当時の演技は「今思えば、新喜劇の中で不快になっていたかも」と自己分析。転機は20代半ば頃、先輩の浅香あき恵のひと言だったという。
「あき恵姉さんに『珠ちゃん、男の人に負けたくない感が出てるで』と言われて。あれで、芸人でも女は色気やかわいさがないと、良くないってことに気づいたんです」
以来、気持ち悪い動きをして突っ込まれていた芸風を、かわいい言動をして「気持ち悪いわ」と突っ込まれるように軌道修正。ブサイクキャラで売りつつも、現在は舞台上での立ち振る舞いに、ほのかな色っぽさが漂うのはそのタマモノかも。
「新喜劇には、60代、70代で舞台に上がっている先輩もいる。中には、その年代でセーラー服を着ている先輩も。私もそういう風になりたいと思っているんです」
さらに、今後は、お笑い以外の舞台への挑戦も期待されている。
公演の問い合わせは、ソーゴー東京(TEL03・3405・9999)へ。
ZAKZAK 2006/11/17