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忘れられぬ久米宏の教え…ひとりごと生島ヒロシ(1)
フリーになってピンチをチャンスに

生島ヒロシ  TBSに入社して、つまりアナウンサーになって、30年になります。そして、TBSを辞めて、17年になりますね。フリーになって最初は打ち上げ花火効果で、バンバン仕事もくるわけですよ。当時は景気もいいし、他局でも使ってみようっていう話になるわけです。

 辞めるときに久米宏さんに言われたんですけど、辞めてから10年経ってどうなっているかが、ポイントだなって。その言葉は、今でもいろあせることなく、ず〜っと残ってます。

 それにしても、フリーになって、いろんな番組をやりました。そりゃ当たった番組もありましたが、視聴率がとれない番組なんかも出てきますよね。テレビの世界って、一つの番組がコケると、あいつはダメだというレッテルを張られてしまうことにもなる。

 特にフリーは結果を求められるでしょ。時間帯でライバルが多かったりすると大変ですよね。常に当たり続けるのは難しい。

 5年ぐらい前ですかね、テレビの仕事がだんだん減ってきて、50歳を目の前に「このままでやっていけるのか」と、すごく不安になったんですよ。

 そんなときに、たまたま母の介護の問題を抱えたりしましてね。その一方で、子どもにも教育だけは受けさせなくちゃいけない。このままテレビにだけ力点を置いておくのは危険じゃないかと思い始めたわけです。

 つまり、声がかかるのを待っているだけじゃなく、何かほかの強みを持っておかないと、と。それで、勉強を始めて、ファイナンシャルプランナー、ヘルスケアアドバイザー、福祉住環境コーディネーターなど、いろんな資格をとったんです。

 おかげさまで、今は、ラジオ、ケーブルテレビの仕事のほかにも、講演やセミナー、それから健康関連の本を出したり、金融庁や厚労省などの勉強会や委員会のメンバーになったり、いろんな仕事をしています。講演も、ここ何年かは、年に120−130回はやっています。

 今思えば、ある意味、ピンチがチャンスになったといえるかもしれません。誰だってダメになってしまうことがありうるわけですよ。でも、ダメなときはダメなんだからしようがない。

 一つのところがダメだったら、また次のところで頑張ればいいじゃないですか。40代はすごく危機感を持ってましたけど、今はそんな風に前向きに考えるようになりましたね。(つづく)

■いくしま・ひろし フリーアナウンサー 1950年宮城県生まれ。56歳。89年TBSを退社し、フリーに。レギュラー番組に「生島ヒロシのおはよう定食・一直線」(TBSラジオ)など。

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ZAKZAK 2006/12/20

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