TBSに入ったとき、ボクは“変わり種”採用だったんですよ。それまで、4年間ひとりでアメリカに行って、働きながら学校に行っていた。その経験が買われたんだと思います。
面接ではけっこう強気でした。アメリカでは、すでにリストラ(レイオフ)が当たり前でしたから、いずれ日本もそうなるだろうという思いがあって、面接で「日本の終身雇用は終わりました」って言い放ったんです。
役員の方々は笑ってましたから、変わった奴だと思ったんじゃないでしょうか? でも、その通りになりましたよね。しかも、ボク自身、会社の看板にしがみついて−みたいな気持ちは全然なかったですから、「いつか辞めます」とも言ったんですよ。それでも採用してくれた(笑)。
そうは言っても、会社を辞めるというのはそう簡単なことではないですよね。言い出すのは勇気ですよ。僕が辞めたのは89年ですが、その前の年に逸見政孝さんがフジテレビをお辞めになったことが、大きな刺激になりました。
アナウンサーとしては、直属の上司だった久米宏さんの存在が大きかったですね。「型にはまったアナウンサーになるなよ。自分の言葉で話せるようになれ」とか、いろいろアドバイスをいただきました。久米さんは、「ボクはラジオが好きだから、ラジオに戻りたい」とよくおっしゃってました。
今、その久米さんや、みのもんたさん、小倉智昭さんがラジオに戻ってますよね。皆さん大先輩で大成功している人たちですから、ボクがどうこうコメントする立場じゃないですけど、同じ時間帯での対決というのは、どういう結果が出るのか楽しみですね。
でも、数字で勝った負けたということではなく、それぞれにファンがついて、それぞれ魅力ある番組になるんじゃないですか?(つづく)
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ZAKZAK 2006/12/22