昨年4月に放送されたNHKの人気番組「ためしてガッテン」をめぐり、9日発売の「週刊現代」が“捏造疑惑”を報じた。内臓脂肪の解消に挑戦する実験のデータが改ざんされたという内容だがNHKはこの日、週刊現代編集部へ抗議文を送り謝罪と訂正を求めた。
問題とされているのは、昨年4月5日放送の「常識大逆転! 体脂肪の新改善術」という回。兵庫県尼崎市役所の男性職員4人が3週間にわたり別々の方法で生活習慣の改善を行い、内臓脂肪の削減に挑戦するという実験を紹介した。
実験を行った尼崎市役所の保健師は、血圧や血糖値を正常にする作用があるとされ、動脈硬化や心筋梗塞を予防する超善玉物質「アディポネクチン」の数値の増減に注目。その結果は、被験者4人のうち、アディポネクチンが減ったのは1人だけで、残りの3人は「変化なし」というものだった。
「週刊現代」は、この「変化なし」という結果を疑問視する東海大医学部の大櫛陽一教授の見解を紹介。番組放送後、大櫛氏が前出の保健師本人に電話で質問した際、「(数値が)下がった人もいる」との回答を得たことから、データが改ざんされた疑いがあるとしている。
また、大櫛氏が今年2月に、番組スタッフにこの保健師の証言の内容を知らせた際、「(保健師は)正直に答えたのですね」と改ざんを認めたことなども紹介している。
これに対し、NHKは担当者が9日緊急会見。「変化なしとされていた3人のアディポネクチンの数値が5−8%減っていた」ことを明かしたが、「誤差の範囲とされるプラスマイナス10%未満の範囲。科学的に増えたとも減ったともいうことは出来ない」と説明し、データの改ざんを否定した。
また、番組スタッフの大櫛氏への問題証言は「していない」と反論。昨年4月5日放送分の回にそのスタッフが関わっていないことを明かし「実験データを知る立場ではない」とした。
ZAKZAK 2007/04/09