この4月6日から全米で公開された映画「グラインド・ハウス」が、ユニークな上映方式で注目を集めている。作品は「キル・ビル」のクエンティン・タランティーノ監督=写真=と、「シン・シティ」のロバート・ロドリゲス監督がそれぞれ演出した新作の2本立て作品の総称。
「グラインド」とは、細切れにされた挽肉という意味とともに粗悪な映画を上映する場末のC級映画館という別の意味も含む。かつてロジャー・コーマン作品などに代表される米国のB級、C級のホラー作品をこよなく愛した両監督が、当時の映画界に対する思いを反映させた作品をそれぞれ作ろうと一念発起した。
2本立ては、タランティーノ監督の作品が「デスレース」。出演はカート・ラッセルほか。もう1本はロドリゲス監督の「プラネット・オブ・テラー」で、こちらは短い場面ながらブルース・ウィリスが出演している。各90分の上映時間で、その前に付いている10分の予告編は4編に分かれている。これは本編を予告する“偽予告編”と言ってもよく、中身は往年のB級、C級作品を思わせるけばけばしい装いの映像になっている。
「グラインド・ハウス」は、昨年から日本の配給会社が狙いを定めているが、「買い付け額が高く、なかなか配給会社が決まらない」(大手配給会社スタッフ)という。タランティーノ作品「デスレース」は、5月から開催されるカンヌ国際映画祭のコンペ部門に出品される。日本では、どこが買い付け、いつ見られるのか−。
ZAKZAK 2007/04/17