歌舞伎俳優の18代目中村勘三郎さん(51、写真)=本名・波野哲明=が、架空人件費を計上したなどとして、東京国税局から2005年までの3年間で約2000万円の所得隠しを指摘されたことが21日、分かった。05年の18代目襲名時に受け取った祝儀などにも申告ミスがあり、申告漏れ総額は約7000万円に上ったという。
追徴税額は、重加算税も含め約3000万円に上ったとみられ、勘三郎さんはすでに修正申告している。勘三郎さんの事務所は「税務調査があったのは事実だが、詳細は不明」としている。
ほかに、勘三郎さんの長男、勘太郎さん(25)と二男、七之助さん(24)も申告漏れを指摘されたという。
また、勘三郎さんらの後援会「若鶴会」(東京都中央区)の代表も、チケット販売のあっせん手数料などをめぐり、約1億3000万円の所得隠しを指摘されたという。
関係者によると、勘三郎さんは人件費を水増しして意図的に所得を圧縮していたほか、「中村勘九郎」から18代目勘三郎を襲名した際に得た祝儀の一部に申告ミスがあったという。
若鶴会は、歌舞伎公演のチケットをあっせん販売することで得ていた手数料収入を意図的に申告していなかった。国税局から、チケット販売が代表の個人事業であると認定され、05年までの3年間で約1億3000万円の所得隠しを指摘されたという。
勘三郎さんは1959年、3歳で5代目中村勘九郎を襲名。2004年にはニューヨークでの公演が評価され、菊池寛賞を受賞した。
襲名披露をめぐっては、落語家の林家正蔵さんも3年間で約2200万円の所得隠しを指摘された。
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ZAKZAK 2007/05/21