外部からはうかがい知れない裁判所のあきれた内情を、横浜地裁を昨年退官した元判事が??告発?≠オている。裁判官の人事評価は独特で、正しい判決を下すことよりも、担当の事件を手際よく消化することや、裁判の当事者や弁護士からクレームを受けないことが大切だという。
クレーマー気質の原告による荒唐無稽な訴えが敗訴濃厚でも、控訴されると面倒だから裁判官は被告に和解を勧める−記事の名誉棄損で訴えられた際、記者も体験しており、合点がいった。
刑事裁判では有罪が99%に達する。こんな状況で無罪判決を出すのは勇気がいるし、控訴審で判決が覆ると評価に傷がつくため、裁判官は今後さらに無罪を出し渋る−という恐ろしい観測も。保身を第一に考える裁判官のせいで、人生を棒に振るのはゴメンだ。
(井上薫著・幻冬舎新書・756円)
ZAKZAK 2007/06/29