 舞台化された「東京タワー」の一場面(撮影・藤本彦) |
テレビドラマや映画にもなった作家リリー・フランキーさんのベストセラー小説「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」が、北九州芸術劇場(北九州市小倉北区)などによる共同制作で舞台化された。
リリーさんが生まれた病院に近い同劇場での初演(6月29日―7月1日)を終え、5日から東京公演がスタート。7月中に大阪、名古屋、新潟でも上演される。
「リリーさんのオトン(父親)や親せきの方々も見に来られ、小倉のお客さんたちがこの芝居の幕を開けてくれた」と、北九州芸術劇場の津村卓チーフプロデューサー。初演の最終日には、破天荒な青春と親子の情愛のドラマに、笑い転げ涙を浮かべる地元ファンの姿が見られた。
主な配役は、ボク(萩原聖人)、オカン(加賀まりこ)、オトン(林隆三)、ボクの彼女(石田ひかり)。計23の役柄をわずか9人の役者が演じ分ける緊密なドラマ構成が特色だ。オカン役の加賀は、作品に描かれた小倉と筑豊の街を実際に歩いて役作りに励んだという。
虚実を巧みに織り交ぜた、お芝居ならではの演出も見どころ。少年時代のボクを人形で表現し、ボクの部屋にすむウサギの「ぶどう」は、着ぐるみの役者が演じている。
ZAKZAK 2007/07/03