 プロレスファンドの設立で記者会見した蝶野(左)と三田社長 |
プロレスラーの蝶野正洋(43)と三田証券が、プロレス興行の資金をファンド形式で投資家から募るという。人気が低迷するプロレスの復興を狙った初めての試みだが、果たして成功するのか。
東証アローズで17日に会見した蝶野は「プロレスの復興とファンドの成功という2つのタイトル戦を楽しんでほしい」と胸を張ってみせた。
今回、三田証券が出資を募るファンドは、蝶野が所属する新日本プロレスと藤波辰爾率いる無我ワールドプロレスリングなど3団体が合同で、9月の1、2日に千葉市の幕張メッセで開催するプロレスイベント「蝶野王国2007in幕張」の開催資金が対象となる。
富裕層の個人投資家や機関投資家から5000−7000万円の資金を集め、プロレスとトークショーなどを開催。約1万5000人の観客動員を見込み、チケットやグッズの販売収益から配当を支払うという。
三田証券の三田邦博社長は「プロレスは映画やアイドルのファンドに比べ、観客動員が読めるのでリスクが少ない。これまで非効率な運営が続いていたが、(ファンドの)ノウハウを生かし、プロレス人気の復活に役立てたい」などと出資を呼びかけた。
成功すれば、プロレス界には朗報となるだろうが、新日プロ元社長で経営コンサルタントの草間政一氏は、こう語る。
「新しい試みで面白いとは思う。ただ今のプロレスで1万5000人を集めるのは難しく、実態は招待券で来ている観客も多い。ファンドを募るには有料入場者数など正確な情報開示が不可欠となるが、反対にこれまで明らかにされていなかったプロレスの苦しい状況が明らかになってしまう可能性もある」
果たして、蝶野のケンカキックはプロレス界に喝を入れられるのか。
ZAKZAK 2007/07/18