 「保坂三蔵氏落選」が丸川珠代氏の当選にも影を落とす。選対本部長の平沢勝栄氏も渋い表情=30日0時32分、東京・新宿 |
20人の候補が乱立し、激戦となった東京選挙区(改選5)で、自民党公認の元テレビ朝日アナウンサーの丸川珠代氏(36)が4番目のイスを手にした。選挙権失効という自身の失態も発覚する冷や汗の選挙戦で、平沢勝栄選対本部長も「なんとか滑り込んだ」と渋面。自民党の惨敗や選挙区事情も手伝い、祝いの会見場はお通夜のような暗いムードに包まれた。
注目度が高い丸川氏だけに、東京・新橋駅前の選挙事務所には約170人の報道陣が集まった。
午後8時半、平沢氏が早々と到着。「中間調査で3番手につけている」(選対関係者)という声も上がり、楽勝ムードが広がった。その雰囲気も石原宏高衆院議員(43)が「正直厳しい」というコメントを残して中座したことから、次第に悲観的なムードに変わった。
日付が変わるころ、ようやく「当確」の一報が入ったが、「勝負服」の赤のスーツで現れた丸川氏の表情はいまひとつ。当選はしたものの、同じ自民党の保坂三蔵氏(68)を押しのけた形になったからだ。「保坂氏と2議席獲得を目指していた」(平沢氏)という自民党の思惑はもろくも崩れた。
丸川氏も笑顔を見せることなく、「保坂先生が残念な結果に終わってしまった。素直に喜ぶことができない…」と祝賀ムードはゼロ。花束贈呈や万歳三唱は中止された。駆けつけた猪口邦子衆院議員(55)も「私自身は前回の圧勝の中で当選できた。次回の選挙での危機感はかなりある」と危機感をにじませていた。
当選会見とは思えない重いムードには、疑問の声も挙がった。花束を持参した支援者の杉並区の自営業男性(46)は「ちょっとさびしい」と複雑な表情。さらに、丸川氏と大学でゼミ仲間という会社員男性(36)は「こういうのが自民党のいけない所かもしれない。なにか下手な芝居を見せられているようだ。喜ぶべき所は素直に喜べばいいのでは…」と語った。
ZAKZAK 2007/07/30