インターネット通販のダイエットサプリメントの宣伝文句に、タレントで女医の西川史子さん(36、写真)のコメントが捏造(ねつぞう)され、無断で悪用されていたことが6日、明らかになった。このサプリは皮肉なことに大ヒットしたが、西川さんの所属事務所は「事実無根」とカンカン。薬事法にも抵触しかねない、消費者をバカにしたインチキ通販サプリの実態とは−
問題のサプリは「DE−18trek」。飲めば寝ている間にフルマラソン状態で効率よく目標体重に到達するという“夢の効能”があるといい、7月10日から販売された。西川さんのスリムな体形に憧れる女性らに支持されたためか、1本4500円(税別)という高額にもかかわらず、約1カ月の間に6000本以上を売り上げた。
 ネットで出回った宣伝文句捏造サプリに、西川先生(上)もビックリ |
捏造が指摘されるサイトでは、「元ミス日本で女医、あの西川先生が自分のために作らせている正真正銘スリムサプリが限定解禁!!」「配合18成分すべてが確実な特許成分」「オーダー先は超大手医療製薬メーカーの栄養士&専門チーム」など、薬事法で認められていない文言で商品をアピールしている。
西川さんの“コメント”も噴飯モノだった。
「メディアの仕事が増えるほど生活が不規則になっちゃって実は食事の量も倍以上に増えていたんですね。以前ならプロポーションや美容の維持なんてカンタンでしたけど…それがきっかけで自分のためのサプリメントを、改良に改良を重ねてもらって、作らせたんです。秒刻みのスケジュールでも寝る前に1粒飲めばすむようにしたのでラク!まぁ、一応、現役女医なんで(笑)」
「私が飲むんだから、パワーが確かなものしか入れたくない」
「自分のためにほんの少ししか作らせてないものなので、販売はまずない」
すべてウソという驚愕のでっち上げだが、西川さんが所属する大手芸能事務所は「事実無根。勝手に名前を使われた。どうしてこういうことが起きるのか」と怒り心頭で、西川さん自身も「ビックリした」と話しているという。
サプリの販売元は、商品のPRに使用するコメントについて、西川さんの所属芸能事務所に確認したが、「文章が激し過ぎる」と一度取り下げられた。
しかし、販売元が下請けに出した企画・製造会社(東京・青山)がこれを無視。西川さんサイドの了承を得ないまま、企画会社にサイトの制作を依頼、ネット問屋を通じて販売されてしまった。
企画・製造会社は夕刊フジの取材に、「うちは処方会社。メーカーからいわれた通り処方してるだけ」と説明した。西川さんの問題へ質問が及ぶと、「何も知らない、関係ない。製造、企画は別のところでやっている。一一〇番するぞ」と声を荒らげた。
企画・製造会社の対応について、販売元は「チェックが甘かった。最終的な責任はある。なるべく早い段階で訂正し、流通しているものは回収し、製造も中止する。謝罪文を出すことも検討している」と説明し、31日までにすべての販売を中止、9月1日には市場に出回らないようにする方針だ。
業界関係者は、「インターネット販売の健康食品は、紙の通販雑誌のように手元に残らないのをいいことに薬事法を無視した悪質なものが多い。いわば無法地帯になっている」と警鐘を鳴らしている。
ZAKZAK 2007/08/06