不二家報道をめぐり、NHKと民放による第三者機関「放送倫理・番組向上機構」(BPO)の「放送倫理検証委員会」(川端和治委員長)から「重大な放送倫理上の問題があった」と指摘されたTBS系の情報番組「みのもんたの朝ズバッ!」。“ダメ出し”は、司会者、みのもんた(62)=写真=にも及んだが、当の本人は夏休み。7日朝の番組で、みののコメントが代読されただけだった。
発端は、今年1月22日の放送。元従業員とされる女性の証言をもとに「賞味期限切れのチョコレートを集め、牛乳を混ぜて新しい製品とし再出荷した」などと報じ、不二家が社外に設置した信頼回復対策会議は「報道は捏造」と抗議した。
TBSは4月18日放送の回で「行きすぎた表現やコメントがあった」と謝罪。だが、「捏造ではない」としたため、対策会議の議長を務めていた郷原信郎・桐蔭横浜大学法科大学院教授が5月、検証委に審理を求める申し立てを行っていた。
検証委は6日、「番組内容に捏造があったとは言えない」が、「取材や編集の手法、事後の対応などで重大な放送倫理上の問題があった」とする見解を発表。みのの言動にもメスを入れた。
例えば、1月23日の放送でみのが不二家にズバッと言い放った「廃業してもらいたい」発言。
検証委が真意について照会したところ、みのは自身が水道メーターの会社を経営している経験を踏まえ、≪廃業するくらいの覚悟で、信念をもって経営にあたってほしいとの激励の思いも込めたつもりです≫と文書で説明したという。
が、検証委は「口調や表情から『激励の思い』をくみ取れる内容とはなっていなかった」と切り捨てた。
また、4月18日の“謝罪放送”も、みの本人の訂正やお詫びに類する言葉が無かったとした上で、「スタジオのお菓子は全部不二家にしますから」といった発言について、「あえて言えば不二家への『擦り寄り』『恭順』」と厳しく指摘した。
こうした中、みのは、7月29日から家族と一緒にバカンスを満喫中。休暇は16日までの予定で、詳しい行き先は親しい関係者にも明かしていないというが、ヨーロッパ滞在説が有力だ。
【竹内アナが“ズバッ!”とコメント代読】
みのは7日の放送で、≪BPOの報告書をよく読んで、反省すべき点を踏まえ、今後よりよい『朝ズバ』を作ることに邁進していきたいと思います≫とコメントを発表。竹内香苗アナウンサー(28)が神妙な面持ちで代読した。
番組では、局側の「見解を真摯に受けとめ、今後の番組作りに活かしていきたいと考えております」とのコメントも発表され、柴田秀一アナ(49)が「改めておわび申し上げます」と陳謝した。
また、一連の問題を受け、番組の編集過程をチェックするための「制作過程チェックシート」、スタジオ出演者を担当する「MCプロデューサー」システムを、すでに導入していることも明かされた。
ZAKZAK 2007/08/07