 トニー・レオンの激しい演技は話題になりそうだ((C)Focus Features/WISEPOLICY) |
第64回ベネチア国際映画祭は8日夜(日本時間9日未明)に授賞・閉幕式が行われ、グランプリにあたる金獅子賞に台湾出身のアン・リー監督(52)の「ラスト、コーション」を選出した。激しい性愛描写で「イタリア人の性のモラルへの挑戦?!」と物議を醸した作品で、来年1月下旬の日本公開でも話題となりそうだ。
映画の舞台は1940年前後の日本軍占領下にある上海と香港。トニー・レオン演じる政府高官と、彼の暗殺をもくろむ女スパイとの駆け引きを描いている。上映時間は156分の大作。「レオンと、女スパイを演じる新人女優のタン・ウェイとのカラミは3シーン合計で約20分ほど」(配給会社スタッフ)というからかなりの分量だ。
そのシーンも過激。全裸の2人によるさまざまな体位やSMチックなセックスシーンが展開され、「画面も明るいので、局部が見えてしまうぐらい。本当にすべてをさらけだしている」(同)という。
映画祭での記者会見では「実際に“行為”をしたのか」という質問も出たほどで、日本より先に今月下旬に公開される米国では17歳以下入場禁止の「NC−17」に指定。かつての「18禁」の扱いなのだ。日本では「これから審査にかけるのでまだ未定」(同)という。
ウェイは1万人の中からオーディションで選ばれ、暗殺という使命と欲望のはざまで揺れ動く女心を全身で演じきった。このオーディションにはチャン・ツィイーも参加していたという。
リー監督は2005年に男の同性愛をテーマにした「ブロークバック・マウンテン」でも同賞を受賞しており、金獅子賞は2度目。性を過激に扱うことでは長けている。先鋭的な作品を好むベネチアに合った「作戦勝ち」といった感もある。
日本からコンペティション部門に出品されていた「スキヤキ ウエスタン ジャンゴ」(三池崇史監督)は受賞を逃した。
ZAKZAK 2007/09/10