秋ドラマのラインアップが揃いつつあるなか、高度成長期に向かう日本を描くTBS系の「歌姫」(10月12日スタート、金曜午後10時)が、オトナの視聴者を取り込めるか注目される。
舞台は昭和30年代の高知県土佐清水。特攻に出撃し、九死に一生を得ながらも記憶を失った主人公の映写技師にTOKIOの長瀬智也(28)。彼を映画館で支え、思いを抱く娘を相武紗季(22)が演じる。また、長瀬は現代を生きる大物女性歌手の息子役を二役で演じる。
ドラマ「花より男子」で知られる脚本家、サタケミキオ氏が率いる劇団東京セレソンデラックスの舞台をドラマ化。舞台は再々演を行うほど評判だった。会見では「3カ月間ワクワクしながら見てもらえれば」とアピールしたサタケ氏に、「ケンカが強いという設定ですが、僕はケンカはしたくないし、意味もなく人を殴ることはしたくない。腕っ節だけではなく、内面的にも強い男を演じたい」と意気込みを示した長瀬。ドラマ会見後は、浜崎あゆみ(28)との破局を「スッキリした」と語り、役に没頭する。
木村拓哉(34)主演の『華麗なる一族』に続いて、ジャニーズファンの若い女性層以外の視聴者をも獲得できるか。
ドラマ評論家の小泉すみれ氏は「のるかそるかの作品。『華麗なる一族』も生命力のある人物を主役にし、その光と影をキムタクが演じ切った。長瀬クンも重厚感のある芝居ができるので、昭和のグランドロマンには適役」と期待を寄せる。
続けて、「高知が舞台というと、映画『鬼龍院花子の生涯』で夏目雅子さんが吐いた『なめたら、いかんぜよ』の名ゼリフのように流行語になる土佐弁も出てくるかも。ドラマが骨太であるほど、細部に突っ込みが入れられる」と、映画やドラマの世界で、ブームが続く“昭和懐古趣味”へ理解を示した。
さらに、『華麗なる一族』で万俵家の二女を演じた相武には、「昭和60年に生まれながら、“昭和のニオイ”がする」と小泉氏。さて、二匹目のドジョウは?
ZAKZAK 2007/09/11